· 

早稲田大学ゼミ生とのワークショップに参加

早稲田大学の高橋恭子教授は、映像ジャーナリズム、メディア・リテラシー、次世代ジャーナリズムがご専門です。

 

この度、ご縁をいただき、1月13日、メディア・リテラシーを学ぶ高橋先生のゼミに、プラチナ・ギルドの会会員11名が参加してワークショップを行いました。

 

元々は早稲田大学の大教室で対面で討論できる予定でしたが、年明け以降のオミクロン株によるコロナ感染の急速な拡大に遭遇し、直前でやむなくオンライン開催となりました。

 

大学生の方は、メディアを批判的に見るクリティカル・シンキングの実践的学習の一環、我々の方は多世代交流の一環での取り組みでした。

 

事前に試聴するよう案内されたのは、NHKの首都圏情報ネタドリ!の「生きづらさを抱える女性たち・コロナ禍・埋もれたSOS」(1月7日放送)でした。

早稲田生25名と我々11名が5、6人ずつのグループに分かれてディスカッションします。

ニュースの中心となる事実は何か、登場人物は誰か、欠けていた情報は何か、そしてNPOの役割は何かといった命題に沿って討議が進み、再度全員で集まり報告、先生の評価と続きます。

 

90分のワークショップの時間はあっという間に過ぎてしまいました。終了後、学生たちもコメントシートを提出し、我々もそれぞれが提出しましたが、大学はちょうど期末で忙しくまだ分析ができていません。

 

この投稿者である私の感想になりますが、早稲田大学の優秀な学生たちとの討議は、とても示唆に富み、印象に残りました。学生たちの目が綺麗に輝いていました。

各グループの発表、先生の寸評を聞いていると、メディア・ジャーナリズムを批判的に学ぶメソッドがしっかり指導されているとの印象を持ちました。

それに対して、私などは報道の内容の方に関心が進み、生きづらさを抱える女性たちがなぜ存在してしまうのか、7人の事例それぞれの社会経済的背景の方の問題点、課題の方に意識が行ってしまいました。

50年前の学生時代のゼミで、もっと真剣に取り組めば良かったなあと、ちょっと苦い思いが最後に湧いたのでした。

でも、私にはネット時代の世界のメディアの大きな変化を知り、学ぶきっかけになり、シニアとして新しいメディアの潮流やジャーナリズムにどう対応すべきかを考えていく貴重な経験となりました。

 

(文責:中野孝幸)