2024年1月

久保理事長からの新年のご挨拶です

 

あけましておめでとうございます。

 

2024年、例年になく暖かく穏やかな新年となりましたが、皆様方は、どのようなお正月を迎えて

おられるでしょうか?

今年の干支は、甲辰(きのえたつ)、新しいことを始めるのに相応しいそうですが、それぞれの方々が、

決意を新たに、何かにチャレンジしようとされていると存じます。

 

ところで、新しいことを始めるには勇気が要りますが、インターネットのお陰で予備知識とい面では

不自由を感じなくなりました。

そういえば、普段の生活では、すっかりスマホが手放せなくなっています。スマホ一つあれば、不明な

点もグーグル検索やチャットGPTで、瞬時に解決しますね。この頃は、文章や物語、メロディーまで

AIが人間に代わり創り上げてくれるそうです。まさに「生成AI、恐るべし!」

ロボット等の開発で、近年、手や足、目や耳について、人間の代替手段はどんどん増えいますが、

遂に、人間の脳まで取って替わられるようになったのですから。しかし「ちょっと待てよ…」

このままでいくと、人間の機能がすべて置き換わってしまう、そうなると……本当の自分って何だろう?

 

ギリシャ神話にある「テセウスの船」という話をご存じでしょうか?

 

古代ギリシャの勇猛な海将テセウスは、他のどの船よりも快速を誇る自慢の船を操り、連戦連勝を続け

ていたが、さすがに月日の経過とともに船の傷みが激しくなり、都度、部材の一つ一つに修理・交換を

重ねていた。そして遂に、元の部材がすべて新しい部材に置き換わってしまったその時に、テセウスは

考え込んでしまった。 「これは、本当に私の愛した船なのだろうか?」

 

ある物体において、それを構成するすべてのパーツが置き換わったとき、過去の物体と、現在の物体は、

同じ物体なのか?

哲学史上においていろいろな解釈がなされ、論争を巻き起こした「同一性」の議論です。 それに対する、

私なりの答えは「追い求めているものが不変であれば、それは紛れもなく、テセウスの船である」です。

 

さて、プラチナギルドの「共生社現に向け、的な絆を紡ぐ中間支援ですが、定年

退職したシニアを中心に創設されたこのも、設立12年を過しました。初からのメンバも、大幅

に入れ替わってきておりますが、目指すところはわらず「如何に社の中で、太く心の絆を紡げ

るか?」にあります。

 

そこで今年は、当会の行動の3つの柱」において、以下の活動に注力したいと思います。

 

1.   実践活動を継続すること 

 

●顕彰事業は、アワードの制度見直しに伴い、公募や選考プロセスを一新しました。加えて受賞団体

 との新たな連携の実現を目指します。

●研修事業では、金融機関向けセミナーの受託が中心でしたが、コンテンツを更に充実させ、企業

 大学・自治体での受託拡大を図ってまいります。

●特定職域向けに、スタディツアー事業を拡大してまいりたいと思います。

 

2.   多様性を推進すること 

 

●「こども」「ジェンダーギャップ」等の社会課題を積極的に取り上げ、多くの女性の方々に会員に

 なって頂ける様な活動に注力してまいります。

若い世代のNPO団体や学生との積極的な交流を推進し、シニア団体の枠に捉われない、多様性に

 富んだダイナミックな活動を実践してまいります。

 

3.   公開性を高めること 

 

●当会のホームページに関しまして、社会貢献活動に関心の高い一般の人々の視点に立って、わかり

 やすく魅力的なものに改めるべく、大幅改定を予定しております。

●昨年に引き続き、ミニ・シンポジウムの開催も含め、オープン定例会を積極的に開催し、より我々

 の活動を社会に発信してまいります。

 

プラチナ・ギルドの会をテセウスの船とすれば、追求するものは、「社会的な絆」です。それでもNPOと

して、これからも会を長期に亘り継続させるためには、新陳代謝も厭わず、会員も固定化しないことが大切

です。当会は、決して閉鎖的な集団に陥らず、例え、会員の顔ぶれが変遷してゆくとしても、常に、出入り

のオープンな運営を目指してまいります。

 

世の中は、変わらないものと、変わりゆくもので出来ています。変わらないものを得たいのであれば、自ら

変わることを怖れてはなりません。プラチナ・ギルドの会は、社会的な絆を求めて、これからも変わり続け

ます。

 

皆様、本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

2024年 元旦 理事長 久保 健

 


10月1日、理事長が交代致しましたので、ご挨拶申し上げます。

理事長退任と特別顧問就任のご挨拶

 

謹啓 清秋の候 平素は格別のご高配を賜り心より感謝申し上げます

このたび2022年度通常総会並びに10月理事会において理事長を退任し、特別顧問に就任いたしました

2012年に創立以来10年の長きにわたり、ひとかたならぬ御懇情を賜りありがたく御礼申し上げます

なお、今後の運営につきましては後任の久保健新理事長のもとで邁進してまいります

今後とも、更なるプラチナ・ギルドの会へのご支援ご協力を賜りますようよろしく お願い申し上げます

 

謹 白 

 

2022年10月吉日

認定NPO法人 プラチナ・ギルドの会   

特別顧問 奥 山 俊 一

 

 

理事長就任のご挨拶

 

謹啓 平素は格別のご高配を賜り心より感謝申し上げます

このたび2022年度通常総会、並びに10月理事会において理事長に選任され10月1日をもちまして就任いたしました

甚だ微力ながら、プラチナ・ギルドの会発展のため全力を尽くす所存でございますので、奥山俊一前理事長同様、ご指導ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます

 

謹 白 

 

2022年10月吉日

認定NPO法人 プラチナ・ギルドの会   

理事長 久 保 健

 

新理事長 久保 健
新理事長 久保 健

 

 

 

理事長プロフィール

 

1977年㈱住友銀行入行。プロミス㈱代表取締役社長、㈱三井住友銀行副頭取

三井住友カード㈱代表取締役社長・会長を経て、現在は同社特別顧問

職歴の大半において、リテール金融ビジネスに従事

座右の銘は「離見の見」、情熱を燃やしつつ、冷静な自分を保つこと

2019年より、NPO法人プラチナ・ギルドの会に参画して社会貢献活動を開始し、

「課題解決プロジェクト・リーダー」や、「10周年記念事業準備委員長」等、会運営の企画・改革に注力

2021年副理事長を経て、2022年10月理事長に就任

 

【理事長挨拶】

 

「プラチナ・ギルドの会」は2012年6月に任意の中間支援団体として産声を上げ、翌2013年に特定非営利活動法人に移行いたしましたが、おかげさまで、この本年6月を以て、設立10周年を迎えることが出来ました。

 

振り返りますと、当会は「シニアが動く、日本が変わる」のスローガンの下、社会で活躍する個人を顕彰する「アワード事業」、企業の職域研修を中心とした「アカデミー事業」、社会への諸提言を行う「アドボカシー事業」等、中間支援団体として、シニア世代による社会貢献への積極的参画を目指して活動し、充実した10年を送らせて頂きました。

 

しかし、その一方で長い年月の経過に伴い、次第に顕在化しつつある危機として、「活動の閉塞感」と「会員の老齢化」という、当会としての大きな課題に直面しているのも事実です。

そこで、昨年より、会員からのアンケートの分析を通じて、これまでの会の運営上の課題を抽出し、「課題解決プロジェクト」を立ち上げ、一年をかけて、「今後の会の活動方針・運営の在り方」を大きく見直しております。

 

具体的には、「共生社会の実現」を目標とし、高齢者・障がい者・こども・シングルマザー・貧困家庭・難民・外国人労働者・地域活性化の8つの活動領域を掲げて、中間支援団体として他NPO団体・企業・自治体等との連携強化を図ります。

そこでは、各団体間の情報プラットフォーム機能だけでなく、自らも活動して社会に情報発信していく「議論より実践を重んじ、外に向けて発信する中間支援団体」を目指してまいります。

またこれらの領域で活躍されている社会起業家の支援についても積極的に行ってまいります。

 

会運営につきましても、発想した会員が声を挙げ、同志を募って活動する、会員一人一人の「志」と「共感」による、自由で柔軟な運営形態に見直しております。

そして今後、社会環境の変化に即応したアクティブな体制を維持していく為には、より持続可能な組織づくりが重要ですので、シニア世代に関わらず、会員の「世代の多様化」も図ってまいります。

 

以上の点も踏まえまして、本年10月より理事長以下役員も一新し、新体制にて臨んでおります。

その手始めとして、11月3日に、東京大学弥生講堂一条ホールにて、設立10周年の「記念講演・セミナー・シンポジウム」を開催いたします。

「地域活性化と共生社会の実現」への当会の思いを込めた、中身の濃い内容を目指しております。参加無料ですので、ご関心をお持ちの方は、ホームページから事前登録して頂ければ幸いです。

当日の模様は、事後もホームページ等でも配信いたしますので、是非ご確認頂ければと存じます。

 

今後も成長を続ける「プラチナ・ギルドの会」に、皆様方の温かいご支援・ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

 

2022年10月

 

認定NPO法人 プラチナ・ギルドの会

理事長  久保 健